阪急が沿線開発に力を入れた宝塚線
宝塚線は阪急電鉄が最初に開業した歴史ある路線。梅田駅と宝塚駅を結ぶ「宝塚本線」と、石橋駅と箕面駅を結ぶ「箕面線」の総称です。沿線には阪急電鉄が開発した住宅地が数多く広がり、買物施設や公共施設、行楽地といった生活を豊かにするスポットがいっぱい。ライフスタイルを総合的に提供する阪急電鉄が目指した経営モデルが形になった路線です。宝塚線の途中にある蛍池駅から大阪モノレールに乗り換えて伊丹空港へ向かう乗客も多く、また川西能勢口駅からは能勢電鉄に乗り換えて日生中央や妙見口方面に行くこともできます。
梅田駅から宝塚線を利用すると約33分で着く宝塚駅は、南欧風の外観が特徴的なターミナルビル。「宝塚阪急」を核とした約80のショッピング&グルメ専門店からなる「ソリオ宝塚」と一体化しています。宝塚歌劇団の本拠地である「宝塚大劇場」をはじめ、「宝塚温泉」「花のみち」「宝塚市立手塚治虫記念館」といった周辺の観光スポットが人気。阪急宝塚駅とJR福知山線宝塚駅が歩行者専用デッキで結ばれ、駅前に阪急バスや阪神バスが発着するバスターミナルがあるなど、交通アクセスに恵まれています。
川西能勢口駅は阪急宝塚線と能勢電鉄の接続駅で、川西能勢口駅とJR川西池田駅はデッキで繋がっています。川西能勢口駅へは梅田駅から宝塚行の急行に乗れば約20分でアクセス可能。
駅の北側にはファッション、飲食店、書店などがある複合施設「モザイクボックス」が入る「パルティ」があり、南側には「川西阪急(百貨店)」や約130の店舗が入るショッピングモール「アステ川西」があります。両施設と阪急・JRの駅は歩行者専用デッキで結ばれているので行き来が便利です。川西バスターミナルから路線バスを利用すれば各方面へ足を運ぶことができます。
梅田駅から池田駅までは、急行で約18分。駅東口にバスターミナルがあり、阪急バスの池田市内線が発着しています。駅周辺は昔ながらの「池田栄町商店街」や、呉服の起源として知られる「呉服神社」がある落ち着いた街並み。動物園や植物園、ハイキングコースが人気の「五月山公園」を望む自然豊かな環境が魅力です。「カップヌードルミュージアム 大阪池田」が徒歩5分、「池田市立落語みゅーじあむ」が徒歩7分、「逸翁美術館」が徒歩10分の距離にあるなど、見どころの多いエリアです。
梅田駅から急行に乗れば13分で到着する蛍池駅。蛍池駅でモノレールに乗り換えれば、伊丹空港までわずか一駅という好アクセスです。駅と隣接する複合型施設「ルシオーレ」は屋根付きの歩行者専用デッキでつながっているため、雨の日でも気軽に立ち寄ることができます。駅前に「市立蛍池図書館」や「蛍池公民館」「パスポートセンター」があるのも魅力。
駅の名の由来となった「蛍ヶ池」が、駅から10分ちょっと東に歩いた場所(豊中刀根山郵便局のすぐ近く)にあります。
梅田駅から普通で約17分、急行・通勤特急なら約10分で豊中駅に到着。平日朝のラッシュ時には豊中駅発の電車が出ているのもポイントです。梅田発の急行は豊中駅から先の宝塚・箕面方面へは各駅停車になります。
豊中駅前は買物施設や飲食店、企業、銀行、クリニックなどが集まる商業地ですが、緑豊かな植栽が施されており、少し足を運ぶと大小の公園が点在します。生活施設と自然のバランスが良いエリアで、保育所や幼稚園、小学校、中学校が徒歩圏内にあることも大きな魅力です。